心筋梗塞・脳梗塞・がんの原因となる活性酵素とは

2017.08.08

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酸素は人間が生きていくうえでとても大事な物質ですね。 人間が生存するためには、呼吸、食事、睡眠が必須です。 なかでも呼吸はほんの10分間以上も停止したら生命の維持が危ぶまれるほど緊急性の高いものです。 呼吸を通じて、人間の体は酸素を体内に取り込み、不要になった二酸化炭素を排出しています。 

 

 人間の体は食べたものを吸収すると、体内で栄養素を分解したり、再合成したりして、エネルギーを生み出したり、体の組織を作り出したりしています。 この時、栄養素がエネルギーに変わるには、酸素が必要です。 もっとありふれた言葉で言えば、酸素は栄養素を「燃やして」エネルギーを生み出しているのです。 

 エネルギーと一緒に燃えかすとして出てくる二酸化炭素は呼吸を通して体外に出されます。

 

 ところがこの燃焼の時に、わずかなのですが「活性酸素」が生まれてしまうのです。 活性酸素は、酸素が不完全燃焼してできる物質です。 不完全燃焼といえば一酸化炭素を思い出しますが、一酸化炭素が毒であるように、活性酸素もいわば毒なのです。

 

 活性酸素は触れたものを酸化させ、錆びつかせます。 体内において、周囲の細胞や組織や血管を錆びつかせます。 その結果、体の老化が早まったり、心筋梗塞や脳梗塞やがんの原因になったりします。 

 

 人間の体には活性酸素を中和して無毒化する酵素が備わっているのですが、加齢とともにその酵素も激減してしまいます。 ですから年齢を重ねるほど、活性酸素を無毒化する「抗酸化物質」を体外から食べ物を通して取り入れることが、老化を遅らせ、病気にならない健康な体の維持に大事になってくるのです。 女性にとっては、抗酸化物質はお肌の老化防止にも重要な役割を果たします。

 

次回は、抗酸化ビタミンの代表、ビタミンA, C, Eについて書いてみます。

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