メディカルフードサービスの健康管理食宅配サービス「健康うちごはん」。管理栄養士があなたの食事療法をお手伝いします。

食事療法アドバイス

糖尿病性腎症

糖尿病性腎症の食事について、ポイントとアドバイスをMFS管理栄養士がご説明致します。

食事療法の目的

糖尿病性腎症は、糖尿病に特有の合併症の一つです。(糖尿病の三大合併症:網膜症、腎症、神経障害)高血糖が続くと、腎臓の毛細血管に負担がかかり、腎臓の機能が低下してしまいます。血糖状態、血圧、摂取たんぱく質量を調整することによって、腎臓への負担を軽減し、糖尿病性腎症を予防、または悪化を阻止するのが食事療法の目的です。

食事療法のポイント
ポイント① 糖尿病性腎症前期は、糖尿病食を基本とする
ポイント② 腎臓への負担軽減のための摂取たんぱく質の適正化(MFSたんぱく制限食)と良質たんぱく質の摂取
ポイント③ 低たんぱく分解抑制のための適正エネルギーの確保(低たんぱく高エネルギー食)
ポイント④ 血圧を上げないため、腎臓への負担軽減のための食塩制限(MFS塩分制限食)
商品ラインナップ
ご家庭での糖尿病性腎症食のコツ

糖尿病性腎症は、病態の進行度合いによってどのような点に気をつければ良いかが異なってきます。各種制限食の、ご家庭での調理やお召し上がり方の工夫は、以下をご参考にしてください。

  • ポイント①②
  • ポイント③
  • ポイント④
  • 分類と基準
ポイント①

糖尿病性腎症前期は、糖尿病食を基本とする
食事療法アドバイス【糖尿病】参照

ポイント②

腎臓の負担軽減のための摂取たんぱく質の適正化(MFSたんぱく制限食)と良質たんぱく質の摂取

  • たんぱく質の高い食材、低い食材を知る。
  • 食品成分表で、各食材のタンパク量を計算しながら、食事記録をとる。
  • 細かい計算が難しい場合は、「肉・魚80gに約15~20gのたんぱく質が含まれている」と考える。
  • 主菜以外にはたんぱく質系の食材は使わないようにすると、想定外の食べすきを防ぎやすい。
  • 野菜、きのこ、海藻類で食事のボリュームを増す。(カリウム制限がある場合は要注意)
  • 良質のたんぱく質(主に動物性たんぱく質)をとるようにする。(全摂取たんぱく質中、動物性たんぱく質60~70%が目安。)
  • でんぷん米、でんぷん麺、低たんぱくご飯、低たんぱくパンなどの低たんぱくの治療用特殊食品を主食に用いる。

※通常のご飯一膳(180g)には、4.5gのたんぱく質が含まれますが、低たんぱくの食品に変えると、その分おかずに回せます。(ご飯からたんぱく質をとるよりも、主菜のたんぱく質の方が良質なので好ましい。)

ポイント③

低たんぱく分解抑制のための適正エネルギーの確保(低たんぱく高エネルギー食)

  • 脂身の多い肉や魚の部位を使う。
  • 炒め物や揚げ物などの油を使う料理にする。
  • 粉あめ、MCTが使われている治療用特殊食品(高エネルギーゼリーなど)を利用する。
  • 低たんぱくで高エネルギーの食品をリストアップしておき、エネルギーが足りないときに利用する。(ポテトコロッケ、フライドポテト、カレー、大学芋、チョコレート、ジャム、果物のコンポートなど)
ポイント④
  • 自身の1日の食塩の指示量を知る。(担当医や栄養士に相談しましょう。)

【参考】
健康な成人の食塩の食事摂取基準値(目標量)
男性:8.0g未満/日 女性:7.0g未満/日

慢性腎不全患者の食塩制限基準値(日本腎臓学会)
病気ステージ3~5の食塩制限:3~6g未満/日

  • 食品成分表で塩分量をチェックしながら調理記録や食事記録をとる。
  • 調理での味付けは、食材重量の0.7%程度の食塩を目安にする。
  • 砂糖を増やすと塩や醤油も多く使ってしまうので、甘みも控える。
  • 汁物を減らす。(1日1回、半量を1日2回…など工夫する。)
  • 塩蔵品より冷凍品を利用する。
  • 食卓に塩や醤油を置かない。
  • 減塩醤油や割り醤油を用いる。
  • 1食分の塩や醤油をあらかじめ小皿に出しておき、つけて食べる。同じ塩分量でも、表面に味をつけて食べる方が、味を濃く感じることができる。
  • 旬の食材を使い、食材本来の味を楽しむ。また、香り高い食材を生かす。(大葉、ゴマ、みょうが、しょうがなど)
  • 旨味を利用する。(海藻、干し椎茸、かつおぶしなどの出汁を効かしたり、肉・魚介類の加工食品を調味料として使うのも良い)
  • 酸味(レモン、ゆず、かぼすなど)や香辛料(カレー粉、こしょう、七味など)を利用する。
  • 適量の植物性の油で、美味しさをプラスする。
  • 和食より洋食の方が、減塩でも美味しく食べやすい。
  • 外食を減らす。
1食分(常用量)中の食塩が多い食品
食品群 食品名 目安 重量(g) 食塩(g)
穀類 インスタントラーメン 1袋 95 6.1
スパゲッティ(ゆで) 1食 210 0.8
コーンフレーク 1食 40 0.8
食パン 6枚切1枚 60 0.8
野菜類 ザーサイ 小1皿 20 2.7
野菜ミックスジュース 200mL 206 1.2
たくあん 2切れ 20 0.9
果実類 梅干し 1個 10 2.2
茸類 えのきたけ味付き(瓶詰) 1/2瓶 50 2.2
藻類 塩昆布 小1皿 5 0.9
魚介類 さば味付け(缶詰) 1缶 180 2.3
魚肉ソーセージ 1本 90 1.9
さつま揚げ 1枚 80 1.5
辛子めんたいこ 1/3腹 25 1.4
蒸しかまぼこ 2cm厚2切 40 1
肉類 焼き鳥(缶詰) 1缶 150 3.3
コーンビーフ(缶詰) 1缶 100 1.8
ビーフジャーキー 3枚 20 1
嗜好飲料 昆布茶 小さじ1 4 1.9
調味料類 精製塩 小さじ1 6 5.9
うすくち醤油 大さじ1 18 2.9
こいくち醤油 大さじ1 18 2.6
赤色辛味噌 大さじ1 18 2.3
麦味噌 大さじ1 18 1.9
ノンオイル和風ドレッシング 大さじ1 14 1
調理・加工食品類 カレー(レトルトパウチ) 1袋 200 2.6
ピラフ(冷凍) 1袋 250 2.3
シチュー(レトルトパウチ) 1袋 200 1.4
しゅうまい(冷凍) 6個 100 1.3

資料)小山祐子、上田博子:サービングサイズ栄養素100-食品成分順位表-(2011)

1食分(常用量)中の食塩が多い外食メニュー
料理名 食塩(g) エネルギー(Kcal) タンパク質(g)
かけうどん 5.6 404 13.4
チャーシューメン 5.5 431 22.5
天ぷらうどん 4.9 638 21.8
天津麺 4.6 680 31.7
すき焼き 3.8 668 28.2
おでん 3.8 236 16.8
にぎりずし 3.7 501 21.6
カレーライス 3.7 761 21.6

資料)厚生労働省・農林水産省:食事バランスガイド,フードガイド(仮称)検討会報告書2006

食事療法の一番のポイントは、長く続けることです。無理をせず、できそうなことから始めていきましょう。たまの息抜きに宅配食を利用するのも一つの手です。なお、食事療法は担当の医師や栄養士と相談しながら、進めていきましょう。弊社の商品のお召し上がり方などについてご質問がございましたら、弊社管理栄養士までお気軽にご相談ください。おまちしております。
【MFS管理栄養士】

【参考】糖尿病腎症病期分類
  臨床的特徴  
病期 尿たんぱく値(g/gCr)
あるいは
アルブミン値(mg/gCr)
腎機能・GFR(eGFR)
(ml/分/1.73m2)
第1期(腎症前期) 正常(30未満) 30以上
第2期(早期腎症) 微量アルブミン尿(30~299) 30以上
第3期(顕性腎症期) 顕性アルブミン尿(300以上)
あるいは
持続性タンパク尿(0.5以上)
30以上
第4期(腎不全期) 問わない 30未満
第5期(透析療法) 透析療法中

(参照 糖尿病治療ガイド 2016-2017)

【参考】糖尿病腎症生活指導基準
治療、食事、生活のポイント
第1期(腎症前期) 糖尿病食を基本とし、血糖コントロールに努める。
たんぱく質の過剰摂取は好ましくない。
第2期(早期腎症) 糖尿病食を基本とし、厳格な血糖コントロールに努める。
降圧治療。
たんぱく質の過剰摂取は好ましくない。
第3期(顕性腎症期) 厳格な血糖コントロール。
降圧治療。MFSタンパク制限食。
第4期(腎不全期) 血糖コントロール。
降圧治療。低タンパク食。(透析療法導入)
浮腫の程度、心不全の有無により水分を適宜制限する。
第5期(透析療法) 血糖コントロール。
降圧治療。透析療法または腎移植。
水分制限(透析間体重増加率は透析時基本体重の5%以内
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