高血圧の食事療法:ポイント④

飲みすぎると高血圧をもたらす「お酒」の節制

ご家庭での食事療法のコツ

  • 長期にわたる飲酒は血圧上昇をもたらす。
  • 飲酒の適量は、エタノール換算で男性は20-30mL /日、女性で10-20mL /日
お酒 目安 容量(mL) エタノール換算量(mL)
ビール中瓶 1本 500 約25
缶ビール 1本 350 約18
ワイン 1杯 100 約11
焼酎 1杯 90 約27
ウイスキー(ダブル) 1杯 60 約24

※【エタノール量の計算の仕方】
アルコール度数が5度のビール350mL のエタノール量・・・350mL ×0.05 = 17.5mL

食事療法の一番のポイントは、長く続けることです。無理をせず、できそうなことから始めていきましょう。たまの息抜きに宅配食を利用するのも一つの手です。なお、食事療法は担当の医師や栄養士と相談しながら、進めていきましょう。弊社の商品のお召し上がり方などについてご質問がございましたら、弊社管理栄養士までお気軽にご相談ください。おまちしております。
【MFS管理栄養士】

成人における血圧値の分類(mmHg)

分類 収縮期血圧   拡張期血圧
至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 <130 かつ <85
正常高値血圧 130-139 または 85-89
Ⅰ度高血圧 140-159 または 90-99
Ⅱ度高血圧 160-179 または 100-109
Ⅲ度高血圧 ≧180 または ≧110
(孤立性)収縮期高血圧 ≧140 かつ <90

(日本高血圧学会ガイドラインより2009)

生活習慣の修正項目

  1. 食塩制限6g/日
  2. 食塩以外の栄養素
    野菜・果物の積極的摂取(※1)
    コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える
    魚(魚油)の積極的摂取
  3. 減量 BMI(体重(kg)÷身長(m)2)が25未満
  4. 運動(有酸素運動を毎日30分以上が目標) ※心疾患病が無い高血圧患者の場合
  5. 節酒 エタノールで男性は20-30mL/日(日本酒約1合)、女性で10-20mL/日
  6. 禁煙

生活習慣の複合的な修正はより効果的である。

※1 重篤な腎障害を伴う患者では、高カリウム血症をきたすリスクがあるので、野菜・果物の積極的摂取は推奨しない。糖分の多い果物の過剰は摂取は、特に肥満者や糖尿病などのカロリー制限が必要な患者では勧められない。

(日本高血圧学会ガイドラインより2009)