スーパー抗酸化物質「アスタキサンチン」

2017.08.29

<友達にご共有いただけます>

今回取り上げる「アスタキサンチン」はスーパー抗酸化物質と呼ばれています。 アスタキサンチンを含む食材の代表といえば鮭です。 鮭はそのオレンジ色〜赤色の体色から、赤身魚と思われがちですが、実際には白身魚です。 そしてあの赤い色こそアスタキサンチンなのです。

アスタキサンチンはエビやカニの幼生などに含まれていて、鮭がそれらを食べることによって体が赤くなります。 鮭にとっての命を賭けた一大行事は、海から故郷の河を遡上し産卵をすることです。 この時に鮭は体がボロボロになる程過酷な境遇を乗り越えていくのですが、体内には多くの活性酸素が発生します。 鮭は遡上前にエビやカニの幼生などを食べアスタキサンチンを補充し、活性酸素を中和し、遡上中は何も食べずにひたすら遡上します。

 アスタキサンチンの抗酸化力は、脂溶性の抗酸化物質では一番強く、ビタミンEの数倍から数百倍もあります。 また人間の脳の血管は毒物などの脳への流入を防ぐため、血液脳関門というバリアがありますが、アスタキサンチンはこのバリアを通過して脳内に入り込むことができます。 つまり、脳の酸化を防ぎ脳梗塞や脳の変性・認知症を予防する効果が高いのです。 アスタキサンチンがスーパー抗酸化物質と呼ばれる所以ですね。 アスタキサンチンは鮭以外にも、金目鯛、エビ、カニ、イクラなどの魚介類に含まれています。

 以上様々な抗酸化物質について書いてきましたが、大別して言えば抗酸化物質を多く含むのは動物性よりも植物性の食物だと言えます。毎日の食事に野菜や果物を添えることが若さを保つポイントと言えるでしょう。

メディカルフードサービス

<友達にご共有いただけます>