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いなべん(田舎弁護士) みのる弁護士法律事務所  「的外れ 2014年5月号より」

2017.10.17

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「まだ、介護まではいらない。 でも、⽀援はほしい。」④

前号の『サコウ ジュウ』を読んでくれた方の中で「まだ入浴や下の世話まではしてもらわなくてもよいが、病院への送迎やスーパーでの買い物の手伝いや食事の世話をしてくれるところがあれば、自分も入居したい」と言ってくれた方が少なくありませんでした。「完成したら、パンフレットなどの説明書や案内書を送ってほしい」という方が何人かおりました。「仕事を終えて家に帰っても、明かりが消えていて寂しい。それから食事を作ったり、洗濯をしたり、風呂に入ったりするのはやりきれない。帰ったら明かりが点いていて、風呂が沸いていて、食事が準備してある『サコウ ジュウ』で暮らしてみたい」という話も少なからずありました。
想像した以上の反響に驚いています。「支援がほしい」と思っている人は多くいるのです。
わが身に置き換えて考えてみますと、仮に家内が亡くなった場合、すでに東京で家庭を持ち、孫までいる子供達に面倒を見てもらうということはしたくありません。自分のことを自分でできる間は「サコウ ジュウ」に住み、食事、 風呂、洗濯、買い物、通院等のサービスを受けて、好きな読書と本書きでもするのが一番いいのではないか、という思いに至りました。幸い、私達が予定している「サコウ ジュウ」は、新幹線の改札口まで歩いて2分という便利さですから、時々新幹線に乗って東京や仙台や盛岡などへ出向き、勉強会などにも参加してみたいという意欲も湧いてきました。
誰だって、いずれは「要介護者」となるか、その前にこの世とおさらばしなければならない身です。そうなってしまっては、金など何の役にも立ちません。せめて、自分で自分の身の回りのことがやれるうちに、それまで稼いだお金を注つぎ込んで、やりたいことがやれる快適な環境の中で過ごしたいものです。

つづく

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