• ホーム
  • 公式ブログ
  • いなべん(田舎弁護士) みのる弁護士法律事務所  「的外れ 2014年6月号より」

いなべん(田舎弁護士) みのる弁護士法律事務所  「的外れ 2014年6月号より」

2017.12.07

<友達にご共有いただけます>

「長生きを楽しむコツ」②

 

 ⻑⽣きを楽しむコツ その1-病を楽しむ

年を取ってきますと、ほとんどの人は病気を持ちます。私は42の厄年(満41歳)に糖尿病、高血圧症、高脂血症などの生活習慣病の宣告を受けました。それから約20年間、降下薬とインスリン注射の薬物療法を受けました。62歳の厄年には「もう人工透析しかない」と宣告されました。そこから食事療法を中心とする生活習慣の改善によって、約5年8か月人工透析導入を延ばすことができました。

その後、約1年3か月の人工透析療法を経験し、70歳で妻から腎臓の提供を受け、生体腎移植手術を受けました。2年が経過しましたが、健常者と変わらぬ生活が送れるようになりました。

薬物療法時代は、医師の処方箋に従い、決められた時間に決められた薬を飲むだけで、自分の意志で病気に立ち向かうという余地はありませんでした。食事療法に入ったら 「何をどのぐらい食べるか 「いつ、どのぐらい歩くか」、「いつ寝て、いつ起きるか」など、生活の全てを自分で決めて実行するということになりました。やる気が湧いてきました。

自分の取った生活習慣が、検査日には検査データとして数値で出てきました。よい結果が出た時は、嬉しくて仕方がありませんでした。「またやってやろう」、「もっとやってやろう」という気持ちが湧いてきました。食事療法の実践が、嫌なことではなく、逆に楽しいことになりました。

「腎不全は必ず進行する」と医師から宣告されていました。「食事療法で人工透析をある程度は延ばせるが、いずれ人工透析療法に入るか、腎移植をするしかない」とも言われていました。「腎臓病治療の全過程を体験し、腎臓病体験記を書いてみよう」と思うようになりました。

そんな思いで、本来は人工透析療法に入らなくとも生体腎移植はできるのですが、自ら志願して人工透析療法を約1年3か月体験した後、生体腎移植手術を受けました 「本に書く」という考えでしたから、人工透析療法も生体腎移植療法も興味津々でした。ですから、「つらい」という思いより、「こんなことをするんだ」という興味の方が強く、毎日が発見の連続で、治療の過程を楽しむことができました。

浮世をば 楽しみ尽くせ 病まで

<友達にご共有いただけます>