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いなべん(田舎弁護士) みのる弁護士法律事務所  「的外れ 2014年7月号より」

2017.12.07

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「⻑⽣きを楽しむコツ その2-⾦を楽しむ」①

 

 「子供や孫のために財産を残してやろう」などと考え、それに囚われては本当に長生きを楽しむことはできません。確かに、「財産を残すことが最大の楽しみだ」という人もいると思います。つまり、「財産を残すことが生き甲斐」というわけです。それも悪いわけではありま。生き甲斐を持つこと自体は、楽しく生きるためには極めて大事なことだと思います。ただ、どのような考え方でも、それに拘りすぎては面白くなくなり、却って辛くなります。囚われない範囲で、長生きを楽しむアイテム(道具)として金を見れば、これほど役立つものはありません。宗教評論家・仏教哲学者として著名なひろさちや氏の著書『終活なんておやめなさい』(発行所㈱青春出版社、平成26[2014]年5月21日)には、「遺産相続を考える暇があれば、妻や子供たちと一緒に旅行をし、楽しい食事会をした方がよい。私はそう思います」と述べられています。私もそう思います。そんなとき、金が役立ちます。

「⾃分が死ぬときに、枕元に1億円の札束を置き、死んでいきたいですか?」という文章を見たことがあります。死ぬときにどれほど多くの金を残したからといって、どれほどの意味があるのでしょうか。

金は「充実した人生」、「楽しい人生」を送る手段であって、人生の目標ではない気がします。人生の目標は、死ぬ時に心の底から「楽しい人生だった」と思える生き方をすることだと私は思っています。人によっては、息を引き取る時に札束の山を見て「よくやった。充実した人生だった」と思える人もいるかもしれません。それはそれでよいとは思います。「金は金を生む」という面がありますので、老人になっても才覚によっては金を生み出せます。却って、老人になってからの方が大きな金を動かせるようになります。「老人パワー」と言えそうです。

 

金を残すこと自体も楽しいことでしょうが、大きい金を動かすことはギャンブル性もあり、ワクワクするものだと思います。そのように、金を貯めたり大きい金を動かしたりすることは、老人になってもできます。むしろ、老人の方が、若い頃よりそういう面ではパワーアップしている気もします。金は「⻑⽣きを楽しむコツ」としては不可欠だと確信します。

 

~つづく~

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