人工透析にかかる費用 医療費の財政圧迫

2018.01.25

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透析治療の歴史と日本の将来③

1983年には健康保険法の改正により、長期高額疾病患者に対する高額療養費の支給に透析療法が選定され、患者負担の上限は月1万円に設定されました(現在は一部で2万円)。また、透析装置不足地域に対する整備費助成制度が創設され、透析装置不足の解消が図られています。

ところが現在では、また新たな問題が出てきています。

医療費の財政圧迫です。透析を受けるために必要なお金は1人1カ月あたり約30万円~50万円、年間安くて約360万円前述のとおり患者の支払い上限は月1万円(一部2万円)なので2万円で計算して患者負担は年間24万円とします。2015年段階で透析患者の人数は約32万5千人です。(年間約360万円-患者負担24万円)×約32万5千人=健康保険から年間約1兆920億円が拠出されている計算になります。

皆さんご存知のとおり、超高齢化社会の現在、現状のままだと間違いなく財政破綻を起こしてしまいます。実際、私の給料明細の社会保険料はうなぎのぼりです。だからと言ってすでに透析の方にいきなり全額負担ですというのも酷な話ですし、様々な理由で透析が必要な方がいるのも事実です。

そこで活躍するのが食事療法です。

透析治療の歴史と日本の将来④へつづく

メディカルフードサービス

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