いなべん(田舎弁護士) みのる弁護士法律事務所  「的外れ 2014年9月号より」

2018.03.13

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「⻑⽣きを楽しむコツ その4-暇を楽しむ」④

 

 「暇」という言葉には、「用事や仕事がない時」という意味の他に、「遊ぶ暇がない」などという使い方で「必要な時間」という意味もあるようです。年を取りますと、「遊ぶ暇がない」ということよりも、「暇をもてあます」という意味の方が強くなります。その意味での暇の使い方が、「長生きを楽しむコツ」という視点で見ますと、大事になってきます。兼好法師のように、ワクワクするような楽しみを見つけられれば、これほど素晴らしい「長生きを楽しむコツ」はありません。それは、随筆を書くということに限るものではありません。武者小路実篤は、「純粋にただかきたいことをかけばいいのだ。羨ましく思えば思える境遇だが、そう言う境地で、誰に見せるともなく、かいてゆくのだ。この作者は無駄を少しもかく必要がなく、かきたいもの許りかいているのだ。……その点実に感心していいと思う」と述べていますが、書くことだけではなく、自分のやりたいことをやればいいのだと思います。自分が本当にやりたいことを、やればいいのです。

年老いてから一生懸命やることは、金にもならず、人からも褒ほ められたりしないことが多いのですが、金を取らなければならないとか、世間から評価されなければならないなどと考えずに、純粋にやりたいことがやれる境遇にありますので、本当にやりたいことをやればいいのです。それができるのは高齢者の特権です。この特権をフルに活かすことが、「長生きを楽しむコツ」の一つであることは間違いありません。高校時代の同級生がカワセミの観察に熱中している姿を新聞で知ったときは、羨ましくて仕方がありませんでした。心の底から「ヨカッタ!ヨカッタ!」と思いました。同級生が偉くなったという噂より、ずーっとずーっと嬉しくなりました。

~つづく~

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