食事を摂ること MFS通信 第20160828号
2016.09.27
メディカルフードサービス、お客様サービスセンターの山田と申します。営業兼MFS通信の作成をしております。これから度々参上すると思いますのでお見知りおきいただければ幸いです。
さて、いきなり唐突な所から話を始めますが、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、中部地方では戦国の三英傑と呼ばれる3人はそれぞれ得意な合戦方法があったと言います。
織田信長は戦上手というより合戦そのものを近代化しました。鉄砲の導入や兵農分離による職業軍人の導入など合戦のやり方を変えた人物です。豊臣秀吉は信長の仕組みを引き継ぎ、基本的には「城攻め」が得意だったようです。そして徳川家康は関ヶ原などに代表される「野戦」が得意だったそうです。
この三英傑の中で「城攻め」が得意だった豊臣秀吉。「城攻め」の基本は何らかの方法で敵方の城に兵糧(食事、飲料)の補給を断ち、飢えさせる「兵糧攻め」という方法です。
「腹が減っては戦ができぬ」
と言いますが、秀吉は敵方を飢えさせて戦ができない状況を作ることに非常に長けていました。
さてやっと本題です。この「兵糧攻め」をされ、飢えるとどうなるのか。実際に秀吉の兵糧攻めでの様相が詳しく書かれた文献がありますが、少々怖い内容なので体に起こる症状のみを記します。私自身1日食べないと目がまわり動くのが億劫になります。わずか1日でもこうなってしまいますが、「食事が摂れない状況」が数日続くと身体に引き起こされる症状はもっと深刻になります。
エネルギーが不足すると以下の症状が出ると言われています。
・お腹がふくれる、顔がむくむ、目がうつろになる、髪の毛が色褪せる、皮膚に張りがなくなる、唇や頬がささむける、髪の毛にシラミがつく、体内の脂肪が失われ痩せ衰える、内臓が影響を受け肝臓がしぼみ胃酸の出が悪くなる、腸の吸収能力が弱くなり下痢になる、血圧が下がる、脱水症状になる、体力気力がなくなる 等々
いわゆる栄養失調の症状です。
そして食べられない状況が続くと一定の段階で例外なく命を落とします。
現代の日本において幸いなことに合戦はありません。私の場合だと、日曜日に妻がお昼の用意をせずに出かけてしまい、恒常化している妻からの経済封鎖の影響で、食事を買うこともできない
「日曜のお昼だけ兵糧攻め」せいぜいそれくらいです。
ところが「食事が食べられない状況」、実は医療・介護の現場では多くあります。癌治療の薬の影響や高齢による歯の噛み合わせ、咀嚼嚥下障害などです。それに対応するために提供されるのが刻み食やミキサー食などです、ところが、これらの食形態は見た目が美味しそうではなく味もよくわからないというのが一般的です。元々食欲が沸く身体状況にありませんので、なおさら食べない。食べられない状況が続き体力が低下し、さらに食べる体力も低下し、食べない状況が続く、、、体力の低下は感染症のリスクも高めます。悪循環です。
体力の低下を防ぐためにも「食事を摂る」ことは非常に大事なことです。
長~い前置きでしたが、メディカルフードサービスでは前述のような状況の方のために見た目に美しく美味しいMFSやわらか食をご用意しております。
ご興味のある方は是非お問い合わせください。