コレステロール値に卵の摂取量は影響するのか

2019.07.08

脂質異常症
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卵1日1個以上食べてもコレステロール値に影響はない?

卵はコレステロールを多く含む食品であるため、「血中コレステロール値が高くなるから卵は控えるように」とお医者様に言われたことがある方は多いのではないでしょうか。 

最近といっても2013年ごろですが、コレステロールの摂取量と動脈硬化性疾患との関連は認められないということがアメリカの研究で言われました。日本でも以前は食事摂取基準で男性750mg未満/日、女性600mg未満/日とコレステロールの目標量の設定がありましたが、2015年からは撤廃されています。

コレステロールの摂取制限が撤廃された理由には、コレステロールを多く含む食品の摂取量を減らしても血中コレステロール値が低下するという科学的根拠が十分にないことが挙げられています。

また、血中のコレステロールの大部分は食事によるものではなく、7~8割は体内で合成されたもので、食事で摂ったものがそのまま影響するわけではありません。

 

コレステロールが多い食品をたくさん摂って大丈夫?

だからといってコレステロールを多く含む食品を止めどなく食べていいかというとそうではありません。食事から摂ったコレステロールが血中コレステロール値に与える影響は個人差が大きく、具体的な摂取量の数値が算出できないこともコレステロールの摂取制限が撤廃された理由の一つとして挙げられるためです。

健康な方ですと卵を1日1個以上食べても、多く摂った分は、体内でコレステロールを合成する際に量を調整するため、摂取量を過度に気にする必要はありません。しかし、高コレステロール血症(LDLコレステロール値が140mg/dL以上)の方の場合、日本動脈硬化学会では、コレステロールの摂取量を200mg/日未満に抑えることを推奨しています。

今回コレステロールの多い食品ということで卵を例に挙げましたが、たくさん食べても大丈夫な方もいれば、そうでない方もおり、個人差があるということです。

また、コレステロールに関しては現在も様々な研究が行われておりますが、血中コレステロールを低下させ、動脈硬化性疾患を予防するためには、高コレステロール血症の方は制限がやはり必要ですし、リスク因子のある方(糖尿病・肥満・高血圧など)も適度な制限は必要といえます。

ただ、摂取量のみを制限しても改善はあまり期待ができません。血中コレステロールを減らすためには、生活習慣、運動、食事の3点を見直していくことが大切です。

食事に関しては、コレステロールを多く含む食品の過剰摂取を控えるだけでなく、

魚や緑黄色野菜を含めた野菜、海藻、大豆製品、未精製穀類(玄米や雑穀米など)の摂取を増やす
●糖質含有量の少ない果物の適度な摂取(食物繊維を含むため)
●アルコールの過剰摂取を控える

など食事全体に配慮することが大切です。今回はコレステロールを多く含む食品ということで卵を例に挙げましたが、コレステロールの量に着目するだけではいけないということがお分かりいただけましたでしょうか。

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メディカルフードサービス

管理栄養士

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