夏バテ予防にはうなぎ!土用の丑の日とは?

2019.07.29

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「土用の丑の日って、7月下旬の土曜日に夏に向けて栄養のあるうなぎを食べる日だ!」というイメージがあるかと思いますが、実は土曜日と決まっているわけでもなければ、鰻の日というわけでもないようなのです。今回は土用の丑の日にちなみ、土用の丑の日やうなぎについて紹介します。

 

■ 土用の丑の日とは・・・

 

まず土用とは、立夏5/5頃・立秋8/7頃・立冬11/7頃・立春2/4頃の直前の約18日間の期間を示す言葉です。

また、昔の暦は日にちを十二支で数えており、この十二支の『土用』の期間にくる『丑の日』が「土用の丑の日」となります。土用や丑の日は毎年違うので、土用の丑の日の日付は年によって若干変わります。今年の夏は7月27日の1回ですが、夏の土用の丑の日が2回くる年もあります。

 

■ うなぎを食べる理由

 

うなぎは夏が旬の時期と思いきや、天然のうなぎは8月~12月の秋から冬が旬の時期なのです。

今私たちが口にするのは養殖のうなぎが殆どなので、夏の土用の丑の日に旬を合わせています。しかし昔は天然のうなぎが主流だったため、夏ですとまだ身がスカスカで脂がのっていない状態だったのです。

諸説ありますが、『土用の丑の日にうなぎ』という風習は江戸時代、夏場に売れ行きの悪いうなぎをどうにか売りたいと考えた鰻屋さんが江戸時代の学者である平賀源内に相談したことから始まりました。

鰻屋さんは「丑の日に、『う』のつくものを食べると縁起が良い」という宣伝コピーのアイディアを平賀源内から授かり、それが広まり土用の丑の日といえばうなぎ!が定着していったと言われています。

ただ『う』のつく食べ物といえばうなぎ以外にも梅干しやうどん、瓜(きゅうり)、ウニなどたくさんありますよね。その中でもうなぎは古来より栄養がある食べ物として知られており、夏を乗りきるのにもってこいだ!と当時の人も考えていたのかもしれません。

 

■ うなぎの栄養価

 

うなぎはとても栄養が豊富な食材です。目の疲れや肌荒れなどに効くビタミンAはうなぎの蒲焼一人前で1日必要量の3倍も含まれています。またビタミンB1、B2、Eなどの栄養素も豊富に含まれています。

また、市販で売られているうなぎの蒲焼き1パックが160g程度(少し大きめ)とすると約470kcal、ご飯180gを合わせるとうな重1食 約775kcalとなります。毎日食べるには高カロリーかと思いますが、夏をむかえる前に夏バテ予防として食べておきたいですね!

少しエネルギーが気になるな…という方は前後の食事を軽めにすると良いでしょう。

さてどうだったでしょうか。
これから夏本番です。うなぎを食べて夏バテを防止しましょう!

 

メディカルフードサービス

管理栄養士

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