実は高カロリーで高糖質!話題のタピオカについて

2019.07.31

<友達にご共有いただけます>

■ タピオカとは

 

タピオカの原料は、キャッサバというイモの一種です。原産は中米~南米北部であり、熱帯地域で栽培されるでんぷんが原料の植物で、塊根を食用としています。生イモは腐敗しやすいため、タピオカでんぷんとして流通されています。キャッサバは日本では栽培ができないため、タピオカでんぷんを輸入しています。日本ではタピオカでんぷんを水に溶いて加熱し、球状に乾燥させた「タピオカパール」のことを「タピオカ」と呼ぶことが多いです。また、ライスヌードルやミスタードーナッツのポン・デ・リングなどもちもちとした食感をつくるのに使われます。

 

■ 高糖質で食物繊維がほぼない?タピオカの栄養

 

食品成分表では、「キャッサバでんぷん」・「タピオカパール」で記載されています。

タピオカドリンクに使用されている茹でたタピオカ(タピオカパール(ゆで))で栄養成分をみてみましょう。

タピオカは原料がキャッサバという「芋」であるため、糖質が主体の食品です。タンパク質と脂質はほぼゼロです。またもちもちしているため食物繊維が豊富に入っていると思ってしまいますが、100g当たり0.2g程度しかありません。またビタミン類はゼロ、ミネラルも少なく栄養価は低いといえます。

そして気になるエネルギーですが、100g当たり62kcal、茹でる前の乾燥状態では355kcalもあります。ご飯大盛り一杯(200g)程度はあることになります。ヘルシーそうに見えますが、ミルクティーやクリームが入った飲み物と一緒に飲んでしまうと相当なエネルギー量になることがわかりますね。

 

腎臓病など病態によってはオススメ食品に?

糖尿病や血糖値を気にしている方は、タピオカドリンクは糖質が多く食物繊維が少ないため、注意が必要です。しかし、タンパク質がほぼゼロ、カリウムは100g当たり1mgですので、腎臓病の方のエネルギー確保には適している食品かもしれません。

 

どうだったでしょうか。タピオカについての理解は深まりましたか。糖質が多い食品ですので、食事療法を行っている方は注意しましょう。

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

 

<友達にご共有いただけます>