飲む前と飲んだ後で違う?二日酔い対策に摂りたい栄養素

2019.11.27

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もうすぐ12月!忘年会シーズンですね。普段はお酒を飲む習慣がない方も飲む機会が増える時期ですよね。

今回は忘年会シーズン前に知っておきたい!二日酔い防止策についてです。

 

二日酔いの原因

 

まず、二日酔いの原因について知っておきましょう。

アルコールは肝臓にあるアルコール脱水素酵素によって分解され、「アセトアルデヒド」になります。

この「アセトアルデヒド」が頭痛や吐き気などの二日酔いの原因となる物質です。

 

二日酔い防止には水分補給が何より大切

 

アルコールには利尿作用があるため、尿として水分が外に出てしまいます。

また、アルコールの分解に水分を使うため、脱水状態のままだとアルコールを分解する能力が落ちてしまい、より二日酔いがひどくなります。

さらに、お酒を飲むと塩気のあるおつまみが食べたくなりますよね。これはなんとなく起こる現象ではなく、アルコールの利尿作用によって、水分と一緒に塩分が不足するためです。

塩気のあるものを食べると塩分を排泄するために水分が必要になるため、より脱水が進みます。

そのため、お酒を飲む前・飲みながら・飲んだ後など意識的に水分補給をすることはとても大切です。

 

さらに、アルコール分解には大量の糖分が必要になるため、二日酔い防止にはスポーツドリンクなど糖分を含む飲料がお勧めです。

 

 

お酒を飲むタイミング別で摂りたい栄養素

 

飲むタイミング別に気を付けるポイントをまとめました。

 

【飲む前】

空腹状態で飲み始めるとアルコールが吸収されやすくなります。飲む前の準備として、軽く何かを食べておきましょう。

食べるものとしてお勧めなのが、脂肪分を多く含む食品です。例えば、ナッツ類・ヨーグルト・チーズなどを軽くお腹に入れておきましょう。

 

 

【飲みながら】

飲んでいるときに一緒に摂ると良い栄養素を紹介します。

 

<アミノ酸>

タンパク質を構成するアミノ酸は、アルコールを分解する際に必要になるため、肉や魚などの主菜となるものを気にしつつ食べられると良いですね。

 

<ビタミンB1>

ビタミンB1は、肝臓でのアルコール代謝時に消費されます。

また、糖代謝を助ける働きがあるため、ビタミンB1が多く含まれる食材を多く食べることで、翌日のだるさなどを軽減します。

例えば、豚肉が主菜の料理や冷奴、ごまドレッシング、ごま和えなどビタミンB1が多く含まれる食品を使った料理を選べると良いですね。

 

詳しく知りたい>>疲労回復のために食べたい!ビタミンB1が多く含まれる食品

 

<オルニチン>

オルニチンは遊離アミノ酸の一種です。肝臓での解毒作用、アルコール代謝を助ける働きがあります。

二日酔いには「しじみ汁」が良いと聞いたことはありませんか。これは、しじみにはオルニチンが豊富に含まれているためです。

オルニチンは他にも、エリンギ・舞茸・ぶなしめじなどのきのこ類にも豊富に含まれています。

二日酔いになってからこれらを摂るのではなく、飲んでいるときの食事にしじみやきのこ類をとりいれてみましょう!

 

【飲んだ後】

飲んだ後には、しっかりと水分補給をしましょう。

また、アルコール代謝に必要なビタミンや糖分、水分を手軽に摂れるものとしてお勧めなのが果物や果物ジュースです。

 

さて、どうだったでしょうか。二日酔い防止の対策を紹介しましたが、一番は飲みすぎないことですね。ほどほどに楽しみましょう。

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

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