感染症予防!免疫力を高める食事

2020.01.28

<友達にご共有いただけます>

最近は、連日新型ウイルスに関しての報道があり、感染症予防はしっかりと行いたいですよね。今回は、感染症を予防するための食事で免疫力を高める方法についてお話します。

まず、感染症とは病原体が体内に入り、数が増えることによって引き起こされる病気のことです。私たちの周りにはたくさんの病原体がありますが、「免疫」の働きによって体は守られています。この免疫力が低下したときに、体内に普段からいる弱い病原体が暴れ出す感染症もあります。

あまりに免疫力が弱すぎると、薬が効かないこともあり免疫力を高めて予防することが大切です。

 

特に注意が必要な方は…

・抗がん剤などがんの治療中の方

・糖尿病、肝疾患、腎疾患(透析中)などの基礎疾患を持っている方

・高齢者や小さい子供

・大きな手術の後

 

このような方々は感染症にかかった際にリスクが高く注意が必要です。

 

それでは免疫力を高めて感染症を予防するにはどうすれば良いのでしょうか。

 

 

バランスの良い食事

 

バランスの良い食事を摂ることで免疫力を高める栄養素である「ビタミン・ミネラル・発酵食品」などをしっかり摂れるようにしましょう。

 

 

体温を上げる食事

 

「体温が1度下がると免疫力は30%落ちる」といわれています。そのため、食事では温かいもの香辛料を摂ることで体を冷やさないようにしましょう。

また、食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。これを食事誘発性熱産生といいます。食事をしたあとに体が温かくなるのはこのためです。食事誘発性熱産生によるエネルギー消費は栄養素によって異なり、タンパク質のみで約30%、糖質のみで約9%、脂質のみで約4%のエネルギーを消費します。そのため、食事の中にしっかりとタンパク源を組み込むことが大切です。

 

 

腸内環境を整える食事

 

病原体やウイルスなどの外敵を撃退する体内の免疫細胞の60~70%は腸にあるといわれています。そのため、腸内細菌のバランスを整えることが感染症予防につながります。ヨーグルト・チーズ・キムチ・味噌といった発酵食品や、乳酸菌のエサとなり腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖食物繊維などを摂ることで腸内細菌のバランスを整えましょう。

 

 

さて、どうだったでしょうか。ウイルスを撃退する食品というのはないので、少しでも体の免疫力を食事でを高めて、予防やもしもかかってしまったときのリスクが最小限になるように努めましょう。そして、消毒や手洗い、マスクをするなどして感染源の除去も忘れずに行いましょう!

 

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

 

<友達にご共有いただけます>