油断大敵!ノロウイルス予防方法
2020.02.27
食中毒といえば、夏場に起きるものと捉えがちですが、年間に発生する食中毒の約1/4が12月~3月の冬場に発生しています。しかもそのうちの約7割がノロウィルスが原因です。
人から人に感染するノロウィルスは、大規模な集団感染を引き起こすこともあります。嘔吐や下痢症状が起こり、乳幼児や高齢者がいる家庭では注意が必要です。
最近は他のウイルスが流行っていますが、「ノロウイルス」も忘れてはいけません。適切な予防・対策を行いましょう。
■ ノロウイルスの感染経路
・経口感染
ノロウィルスに汚染された食品や飲料水を摂取することで感染します。食品や飲料水がすでに汚染されている場合と、口に入れるときに汚れた手指で触れることによって感染が生じる場合があります。
・接触感染
接触感染とは、ノロウィルスで汚染された手袋、衣服、物品等を触ることによって感染する場合をいいます。汚染された手指や物品を口に入れる又は口唇に触れる、舐めることにより、ノロウィルスが口の中に入ってしまい感染します。
・飛沫感染
ノロウィルスに感染している患者の嘔吐物や下痢便が床などに飛び散り、周囲にいてその飛沫を吸い込むことによって感染する場合をいいます。嘔吐物や下痢便を不用意に始末した場合にも飛沫は発生しますので、汚物の処理には十分に気を付ける必要があります。
・空気感染
ウィルスを含んだ嘔吐物や下痢便が乾燥すると、ノロウィルスは容易に風に乗って舞い上がります。近くを通った人が吸い込んだり、その人の体に付着したりして、最終的には口の中にウィルスが入り、飲み込むことによって感染します。閉めきった部屋、エアコン、扇風機の使用は感染が拡大します。
■ ノロウイルスの対策
ノロウィルスの食中毒を予防するには、
・加熱が必要な食品(特に2枚貝)は中心部までしっかりと加熱する(85~90℃で90秒以上の加熱をすると感染性が無くなります)
・食品取扱者や調理器具などからの二次感染を防止する
・手洗いをする
ノロウィルスによる感染の予防と拡大の防止に最も重要なことの1つは手洗いです。
ノロウィルスはとても小さいウィルスで手のしわなどに入り込んでしまい、人の手を介して感染が広がってしまいます。こまめによく手洗いをしてノロウィルスに感染しないように気を付けましょう。
情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士