EPAとDHAが多い魚一覧

2020.03.24

<友達にご共有いただけます>

血圧低下、血栓の予防、血中中性脂肪の低下などの作用があるとされる「EPA(エイコサペンタエン酸)」と「DHA(ドコサヘキサエン酸)」。

EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、私たち人間の体内で合成することができません。そのため、食品からの積極的な摂取が必要です。

 

 

どのくらい摂取したらいいの?

 

厚生労働省からの「日本人の食事摂取基準(2020年版)」にはEPA、DHA、αリノレン酸などから構成されるn-3系脂肪酸(オメガ3)の目安量が定められています。

 

<n-3系脂肪酸の摂取目安量(g/日)>

年齢(歳) 男性(g) 女性(g)
18~49 2.0 1.6
50~64 2.2 1.9
65~74 2.2 2.0
75以上 2.1 1.8

※日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

数字だけみてもよく分からないので、実際どのような食品に多く含まれているのかみてみましょう。

 

 

EPAとDHAが多く含まれる魚

 

ではどのような食品に多く含まれているのでしょうか。

通常の食生活ではEPAの摂取源のほぼ100%、DHAの摂取源の約90%が魚類です。そのため、EPA・DHAの摂取源はほぼ魚といえますね。

それでは、魚介類(100g)あたりのEPAとDHAを合わせた含有量でみてみましょう。

 

<魚介類100gあたりのEPA+DHA含有量(mg)>

含有量多い クロマグロ(4600mg)、スジコ(4500mg)、ミナミマグロ(4000mg)、イクラ(3600mg)、ブリ(2640mg)、サンマ(2450mg)、タチウオ(2370mg)、銀鮭(1940mg)、ウナギ(1680mg)、真サバ(1660mg)、マイワシ(1650mg)、ニシン(1650mg)、サワラ(1440mg)、戻りガツオ(1370mg)、真鯛(1300mg)、シシャモ(1220mg)、金目鯛(1140mg)、アナゴ(1110mg)
含有量中等度 ホッケ(980mg)、カンパチ(920mg)マアジ(870mg)、銀ダラ(770mg)、メバル(760mg)、紅鮭(750mg)、ウニ(425mg)
含有量少ない クロマグロ赤身(147mg)、初ガツオ(112mg)、スケトウダラ(78mg)、真ダラ(66mg)、キス(48mg)、アンコウ(29mg)、ミナミマグロ赤身(9mg)

※日本食品標準成分表2015年版(七訂)より

 

このように、EPAとDHAの含有量が多い魚はいわゆる『青背魚』、含有量が少ない魚はいわゆる『白身魚』が多く分類されることが分かりますね。

先ほど説明したように、EPAとDHAの摂取源はほぼ魚なので、含有量の多い~少ないに関わらず、1日のうち少なくとも1食は魚料理を摂り入れないとn-3系脂肪酸(オメガ3)を摂れているとはいえないことが分かります。

 

春が旬の魚といえば、サワラ、ニシン、メバル、カツオなどが挙げられます。

特に「サワラ」は漢字で魚+春=「鰆」と書くため、春を連想するお魚ですね。しかし、サワラの旬が春なのは「関西地方」だけなのです。関東では「寒さわら」と言われる産卵前の脂がのった真冬が旬なのでご注意を。

 

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

 

<友達にご共有いただけます>