外出自粛によって不足しているかもしれないビタミンD

2020.05.21

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最近家にいるせいか全く日光を浴びていない、なんてことはないですか。

今回は、日光(紫外線)と関係のあるビタミンについて紹介します。

 

ビタミンDのはたらき

 

ビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。骨、筋肉、歯の健康のためにカルシウムやリンとともに働きます。くる病や骨軟化症、転倒を防ぐのにも重要で丈夫な体づくりには欠かせないビタミンです。

ビタミンDは食べ物から摂ることの他に、日光を浴びることで体内合成ができるビタミンです。日本人はビタミンD不足を感じる人はあまり多くはないのではないかと思いますが、北欧などの緯度の高い地域では、日照時間が非常に短いため、ビタミンDの欠乏を補うためにサプリメントの摂取が積極的に行われているようです。

外出があまりできない今、あまりにも極端に日光を浴びない生活をしていると不足してしまうかもしれません。

ベランダや玄関先などで日光を浴びるというのも意識するとともにビタミンDの多い食品もしっかりと摂っていきましょう。

 

ちなみに、WHOは、ビタミンDを作るための日光照射の目安として、顔と両手両足に1週間に2~3回、夏季で約5~15分を薦めています。環境省は両手の甲に1日1回、日向で約15分あるいは日陰で約30分を薦めています。参考にしてみてください。

とはいえ紫外線も気になる時期ではあるので、食事からの摂取がとても大切です。

 

ビタミンDが多い食品

 

ビタミンDが豊富な食材といえば「魚」です。肉や野菜などにはわずかしか含まれず、日本人はおよそ8割のビタミンDを魚から摂取しています。魚の中では、イワシ丸干し、カレイ、サンマ、サケ、ブリなどに多く含まれます。また、魚の他には干し椎茸、きくらげなどの「きのこ類」にも比較的含まれています。

椎茸などのきのこは、紫外線にあてるとビタミンDが増えますので、使う前に天日干しすると良いでしょう。干し椎茸も使う前に少し日にあてると良いでしょう。

 

日光を浴びて、食事でもしっかりとビタミンDを摂取して丈夫な身体を維持していきましょう。

 

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

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