「薬味」の名前の由来とその効能

2020.07.09

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蒸し暑い日が続き、そろそろ、そうめんやそばなど冷たい料理が食べたくなる季節になってきました。そこで一緒に食べるとさっぱりとするのが「薬味」

今回は夏の料理に使いたい「薬味」についてご紹介します。

 

薬味はなぜ「薬味」と言うの?

 

そもそもなぜ「薬味」と呼ばれるのでしょうか。

もともと漢方では、主薬に少量の補助薬を加えることから、薬味は「加薬」と書かれていました。

また、中国最古の薬書には薬には「五味(甘味・塩味・酸味・苦味・辛味)」があると記載がされています。

このように薬味は料理を一層おいしく食べることができる脇役であるほかに、健康上の効能も期待されており、薬の効能とうまみを引き出す効能が期待されることから、「薬味」の名前が生まれました。

 

 

  夏にお勧めの薬味の種類とその効能

 

 薬味は葉などを中心とした野菜類、みかんなど果物の柑橘類、植物の根の部分を食用とする根菜類、種子類などにスパイスとしても使われる香辛料などが主なものです。

今回は夏にぴったりの薬味とその効能を紹介したいと思います。

 

【みょうが】

ビタミン・ミネラル類が豊富で食欲増進などの効能が期待できます。

体を冷やす効果があるので、そうめんなど冷たい料理と合わせて食べることで熱い体をひんやりとさせてくれます。

 

【大葉】

大葉にはビタミン、βカロテン、鉄分などが豊富です。しその香りの成分である「ペリルアルデヒド」は、胃酸の分泌を促し食欲を増進させます。夏バテ気味なときにぴったりですね。

 

【わさび】

わさびには強い防腐・殺菌作用があります。お寿司や刺身などの生ものには必ずといっていいほどわさびがセットになっていますが、これは食中毒の防止のためでもあるのですよ。

 

【しょうが】

しょうがは、すりおろしたり、針しょうがにしてお料理にプラス♪

殺菌力が強く、肉や魚などタンパク質の消化吸収を高めます。

 

【にんにく】

にんにくはビタミンB1が多く疲労回復に効きます。

生の状態で細かく刻んだり、すりおろしたりして使うのが効果的です。ただ、生のにんにくは、食べ過ぎると胃への刺激が強いため、1日1片くらいにしておきましょう。

 

 

このように薬味は料理に香りをつけ美味しさを増させるはたらきの他に、その名にふさわしく薬のようなはたらきもしてくれるのです。

香りで食事を楽しむことができるという点では、減塩にも一役買う食材といえます。お醤油や塩の代わりに薬味の香りでお料理を楽しみつつ、減塩するのも良いかもしれません。

 

 

 

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

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