疲労回復のために食べたい!ビタミンB1が多い食品
2019.08.26
ビタミンB₁は、糖質をエネルギーに変えるはたらきがあり、「慢性疲労」や「ストレス」から回復させる作用があります。不足すると「食欲不振」「イライラ」「だるさ」「動悸」「息切れ」などが生じてしまうため、夏場は特に夏バテ予防として摂りたい栄養素です。
また、糖質を多く摂る人やスポーツをしている人など活動量が多い方は、エネルギーの産生が多いため、より多くのビタミンB1が必要となります。そのため、特に不足しないように注意が必要です。
では食事でビタミンB₁を摂るには、どのような食材を食べたら良いのでしょうか。
■ ビタミンB1が多く含まれる食品
・胚芽米、全粒粉
穀物の胚芽にたっぷりと含まれていますので、精米度の低い玄米や胚芽米、全粒粉のパンやシリアルなどがお勧めです。
・豚肉
牛肉や鶏肉と比較しても豚肉には、非常に多くビタミンB1が含まれています。特にヒレ肉やロース肉、もも肉に多く含まれています。にんにくやねぎ、にらなどと組み合わせて食べると効率よく吸収されます。また、豚肉はお手頃価格で一度に多く食べられるのも良い点ですね。
・大豆
豆類の中でも大豆に多く、きな粉などにも多く含まれています。
・うなぎ
ビタミンB1の他にもビタミンAやエネルギーも高く、疲労回復にはぴったりです。
・ごま
いりごまにも多く含まれますが、ごまは一度に大量に食べることができないため、こまめに副菜に和えて食べるなどすると効率よく摂取できますね。
他にも、納豆やそば、たらこにも含まれています。ぜひ、バランスよく日頃の食事に取り入れてみてください。
ビタミンB1は摂りすぎても水に溶けて尿として排泄されますので、過剰摂取になることはありません。
それと同時に、水に溶けるビタミンであるため、煮汁やゆで汁中に溶けだしやすく、料理での損失に注意する必要があります。蒸し料理やスープにするなどして、損失が少なくなるように注意しましょう。
また、アルコールや糖質を分解するときに大量に消費されてしまうため、お酒をよく飲む方やお菓子をたくさん食べる方はせっかく摂取したビタミンB1が無駄に消費されてしまわないよう注意しましょう。
管理栄養士