気になる症状別!年末年始の食事で失敗しないコツ

2019.12.26

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もうすぐ年末年始!家族や親戚が集まりご馳走やおせち料理を食べるという方も多いのではないでしょうか。楽しいひとときですが、気になるのが、食生活の乱れによる、症状や検査値の悪化…そこで、今回は年末年始を迎える前に知っておきたい病態別の食生活注意点をご紹介します。

 

糖尿病・ダイエットの方の年末年始食事注意点

 

炭水化物に偏った食事になりがちなお正月は気を付けていないと血糖コントロールや体重管理が上手くいかなくなってしまいます。

おせち料理は、栗きんとんや煮物などお砂糖や炭水化物が主の食材に偏らないように、少しずつ色々なものを摂るように心掛けましょう。

また、年末年始に食べるそばやお餅は単体で食べるのではなく、そばは天ぷらや野菜の和え物などと一緒に食べる・山菜そばにする、お餅はお雑煮として野菜と一緒に食べるようにして、食後血糖値の急激な上昇を避けましょう。

また、お餅は何個も食べてしまいがちですが、切り餅2個(50g×2)でご飯140g相当になります。3個になってしまうとご飯215g(大盛1杯)相当になりますのでご注意ください!

 

 

腎臓病・透析の方の年末年始食事注意点

 

おせち料理にはカリウムやリンが多い食品が多く、特に透析中の方は注意が必要です。

参考>>カリウムやリンが多いおせち料理

透析をされているペースにもよりますが、週3回透析をされている方は中2日開く日ではなく、中1日の日におせち料理や特別な料理を食べると良いでしょう。また、お正月に良く食べる「お餅」はご飯と比較して水分が少ないため、透析間の体重増加が多い方はお餅に変えてみると良いでしょう。

 

 

高血圧・心疾患の方の年末年始食事注意点

 

お正月はどうしても食べる食事の量が多くなりますよね。食事の量が増える=塩分摂取量が少なからず増えるということです。煮物、汁物、麺類、漬物など塩分が多い料理の食べ過ぎに注意しましょう。

お雑煮は具沢山にして、汁を少なめに!年越しそばはかけそばよりもつけそばの方が塩分を抑えることができます。かまぼこなどの練り物は塩分が多いため、他に醤油など調味料をつけずに食べましょう。

お正月は煮物が多くなりがちなので、さっぱりとした「なます」などをとりいれて塩分過多に気を付けましょう。

 

 

痛風の方の年末年始食事注意点

 

食事の取り過ぎは尿酸値を上げ痛風を引き起こす原因になります。大皿やお重を家族でつつく形式ですと、自分の食事量の把握が難しくなります。そのため、食べる量は事前に取り分けてから食べましょう。また、お酒を飲む機会も増えるかと思います。アルコールは体内でのプリン体生成を促し、血清尿酸値を上昇させます。お酒を飲むのであれば、ビールであれば500ml以下、日本酒1合以下、ウイスキー60ml以下を目安に飲み過ぎに注意しましょう。

 

 

さて、いかがでしたか。食の誘惑が多い年末年始ですが、少し工夫をすることでお正月を楽しみつつ、体重などの数値管理・検査値や症状の悪化防止などができるかもしれません。また、お食事が乱れがちな期間は、お祝いや豪華なお食事を食べた前後のお食事で健康管理食を利用するのもお勧めです。1食でも健康管理食に置き換えることで、1日のトータルの栄養摂取量はしっかり管理ができるのではないでしょうか。

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

 

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