痛風になりやすい人の7つの特徴

2019.08.02

痛風
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痛風とは

 

よく「風が当たっただけで激しく痛む」という痛風。どのような病気かご存じですか。痛風とはこの尿酸値が7.0mg/dlを超えた状態である「高尿酸血症」の症状のひとつです。痛風発作は、足の親指などに多く発症し、激しい痛みや腫れ、赤みが強くなり歩行困難となることがあります。痛風関節炎は1週間程度で良くなりますが、放置すると慢性関炎になる恐れもある怖い病気です。

日本人は成人男性の3割が高尿酸血症・痛風であると報告されていますが、女性は50歳未満で1.3%にすぎず、圧倒的に男性に多い疾患です。なぜ女性は少ないのかというと、女性ホルモンのエストロゲンには尿酸を排出する働きがあるためです。

 

 

尿酸とは

 

プリン体の代謝産物で、ヒトでは最終産物となる老廃物です。血液によって腎臓に運ばれ、尿によって大部分は体外に排泄されます。しかし、尿酸が過剰につくられると尿中に排出しきれなくなり、血中濃度が高くなります。血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断がされ、8mg/dl以上では薬物療法が行われます。尿酸値が高い状態が続くと尿路結石や痛風性関節炎、腎髄質障害などが起こりやすくなります。

 

 

痛風になりやすい人の7つの特徴

 

・腎機能が低下している人

腎機能が低下している方は尿量が少なくなっていることが多く、尿量が少ないと尿酸の排泄ができないため、尿酸値が上昇してしまいます。

 

・飲酒習慣がある人

アルコールは体内での尿酸産生を増加させます。また、プリン体を多く含む飲み物や食べ物の摂取により尿酸値が上がってしまいます。

 

・肥満傾向の人

痛風患者の37%はメタボリックシンドロームです。ただ急激な体重の減量は尿酸値の上昇につながるため緩やかに減量しましょう。

 

・強度の高いスポーツをしている人

強度の高い運動によってATP(エネルギーを発生させる物質)が分解された際に尿酸が生じます。特に激しい筋肉トレーニングや瞬発的な運動では尿酸が生じやすいです。

 

・20代以上の男性

成人男性の3割は尿酸値が高いという報告があります。エネルギー消費量の多い活動的な30代-50代の方がなりやすいです。

 

・水分をあまりとらない人

発汗が多いときや脱水状態になった時も尿酸値は上昇します。水分をしっかり摂ることで、尿酸が尿中に溶けやすくなります。

 

・ストレスがある人

詳しいメカニズムは解明されていませんが、強いストレスは尿酸値を上げます。リフレッシュする時間をとりましょう。

 

どうだったでしょうか。成人男性であればなってしまうリスクが高い痛風。夏場は特に汗をかいて脱水となると尿酸値が上がりやすいため、尿酸値を上げる習慣や要因があった方は気を付けましょうね。

 

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

 

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