体脂肪になりにくい油!ダイエット使いたいMCT(中鎖脂肪酸)の特徴

2020.09.25

ダイエット
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体に良いと言われる「中鎖脂肪酸」。体の中でどのようにはたらくから良いのかというのはまだまだあまり知られていないのではないでしょうか。今回は「中鎖脂肪酸」について解説していきます。

 

脂肪酸とは

 

そもそも「中鎖脂肪酸」の「脂肪酸」とはどういう物質なのでしょうか。

脂肪酸とグリセロールという物質が結合して脂質がつくられています。そのため、脂肪酸とは脂質を構成する物質のことです。

脂肪酸は炭素の長さによって、短鎖・中鎖・長鎖脂肪酸の3つに分類されます。炭素が6個以下で短鎖、8~10個で中鎖、12個以上で長鎖脂肪酸と呼ばれます。菜種油やオリーブ油、ラードなどの一般的に使われる油は炭素が12個以上つながった長鎖脂肪酸です。中でも中鎖脂肪酸はなぜ体に良いと言われるのかを解説していきます。

 

 

中鎖脂肪酸の特徴

 

中鎖脂肪酸は体内でエネルギーになりやすい特性があり、かつ脂質であるためエネルギーが高く、少量で高エネルギーを摂りたいような病態の方のエネルギー補給として長年医療現場などで用いられてきました。

最近では「体に脂肪がつきにくい」という機能性から特定保健用食品として、中鎖脂肪酸を多く含む油なども販売されています。

 

なぜ、体に脂肪がつきにくいのかというと他の脂質と代謝経路が異なるためです。一般的な油である菜種油やオリーブ油などに含まれる長鎖脂肪酸は口から摂取し吸収され、リンパ管や血管を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ、分解・貯蔵されます。余分なものは肝臓に運ばれる前に脂肪組織に入って体脂肪になります。

一方、中鎖脂肪酸の場合は吸収され、肝臓へ通じる門脈を経て直接肝臓に運ばれます。肝臓は脂肪酸をすぐにエネルギーに変えるため、中鎖脂肪酸はすばやく燃焼されやすく、体脂肪になりにくいのです。

 

 

中鎖脂肪酸を多く含む食品

 

中鎖脂肪酸を自然な形で含む食品はあまり多くありません。代表的なものとしては、ココナッツオイルパーム核油が挙げられます。

 

・ココナッツオイル

ココヤシの実から胚乳を乾燥させたコプラが原料です。融点が20~28℃であるため、それより気温が低いと固形になります。別名はヤシ油。

 

・パーム核油

アブラヤシの果実の核が原料です。果肉部が原料ですとパーム油になります。

 

また、牛乳や乳製品なども比較的中鎖脂肪酸を含みますが、ココナッツオイルやパーム核油に比べるとごく少量です。あとは、食品から抽出した中鎖脂肪酸を用いて作った中鎖脂肪酸油(MCTオイル)などを使うのも良いでしょう。

 

 

 

ココナッツオイルや中鎖脂肪酸油のお勧め使用法と注意点

 

先程紹介したココナッツオイル、パーム核油は中鎖脂肪酸を多く含みます。ただ、これらを日常的によく使っているという方はごく少数なのではないでしょうか。普通の油と違い使用時に注意することがあるため紹介します。

 

使用時・調理時の注意点

 

1、加熱のしすぎに注意

中鎖脂肪酸を多く含む油は加熱してもOKですが、加熱しすぎると発火します。そのため、加熱せずそのまま使うことをお勧めします。

 

2、ココナッツオイルは固まりやすい

ココナッツオイルは融点が20~28℃であるため、固まりやすいです。フライパン等で加熱するのが怖いという場合は湯せんで溶かして使用すると良いでしょう。温かい飲み物に固まりを直接いれると楽かもしれません。

 

3、摂りすぎに注意

すばやく吸収される特徴をもつため、1日に大量に撮った場合には下痢などを引き起こすおそれがあります。まずはティースプーン1ずつくらいで取り入れてみましょう。

 

 

中鎖脂肪酸の取り入れ方

 

・コーヒーなど飲み物に少量

・マヨネーズなどと和える

・スープに入れる

・サラダにドレッシングとしてかける

・バターのかわりにパンに塗る

 

さて、いかがでしたでしょうか。中鎖脂肪酸は体内ですばやく吸収・分解されるため、体脂肪として蓄積しにくい油です。

エネルギーを補給したい方、ダイエットをしている方は取り入れてみても良いかもしれません。ただ、脂質は1g=9kcalというのは、中鎖脂肪酸油でも菜種油でもオリーブ油でも変わりありませんので、摂りすぎには注意してくださいね。

 

 

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

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