ダイエット中に選びたいお肉の部位

2020.02.14

ダイエット
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私たちが一般的によく食べるお肉といえば「鶏肉、豚肉、牛肉」ですが、ダイエット中にはどのお肉のどんな部位を選べばよいのでしょうか。

 

牛肉

 

牛肉の脂質は輸入牛と和牛を比べると和牛の方が多いです。

まずは、品種ごとに脂質の量をみていきましょう。

 

<牛肉品種ごとの部位別脂質含有量(g/100g)>

  和牛肉 国産牛 輸入牛
もも肉・脂身つき 18.7g 13.3g 8.6g
肩ロース・脂身つき 37.4g 26.4g 17.4g

 

輸入牛と和牛を比べると脂質量が倍以上異なることが分かります。

これは、和牛が「霜降り」されているからです。和牛はサシと呼ばれる霜降りが入っているため、肉質がやわらかいというのが特徴です。輸入牛は殆どがアメリカ産かオーストラリア産のものです。日本と比べて、霜降り肉はあまり好まれず、上質な赤身肉を目指して作ります。霜降りが多いほど脂質が増えるため、和牛は輸入牛より必然的にカロリーが増えてしまいます。

次に、国産牛で部位別のエネルギー量をみてみましょう。

 

<牛肉(国産牛)の部位別エネルギー量(kcal/100g)>

牛肉の部位 エネルギー(kcal)
ヒレ肉・赤肉 195kcal
もも・脂身つき 209kcal
肩・脂身つき 257kcal
サーロイン・脂身つき 334kcal
リブロース・脂身つき 409kcal
バラ・脂身つき 426kcal

 

部位別では「ヒレ<もも<肩<肩ロース<サーロイン<バラ」の順に脂質が多くなります。これらのことから、ダイエット中にどのお肉を選んだらいいかというと、ずばり「ヒレ肉」がお勧めです。ステーキに使うようなサーロイン、リブロースなどは脂質が多く、エネルギーも高くなります。

これらのことから、牛肉の中では、ずばり「ヒレ肉かもも肉」あたりがお勧めです。牛肉は脂質を構成する脂肪酸の中でも「飽和脂肪酸」の割合が高いため、高コレステロール血症などの方は、牛肉よりも豚肉や鶏肉を選ぶと良いでしょう。

 

豚肉

 

豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギー変換する際に働きます。

豚肉は牛肉よりも全体的にややカロリーが低めです。それでは、豚肉の部位別のエネルギー量をみていきましょう。

 

<豚肉の部位別エネルギー量(kcal/100g)>

豚肉の部位 エネルギー(kcal)
ヒレ肉・赤肉 130kcal
もも・脂身つき 183kcal
肩ロース・脂身つき 253kcal
ロース・脂身つき 263kcal
バラ・脂身つき 395kcal

 

豚肉の部位別では「ヒレ<もも<肩<肩ロース<ロース<バラ」の順に脂質が多くなります。やはり脂身がついているバラ肉は脂質が多く、それに伴いエネルギーも高くなります。そのため、牛肉と同じく「豚ヒレ肉か豚もも肉」がダイエット中にはお勧め。また、豚肉も品種ごとに栄養価の差があり、品種では「黒豚」の方が若干脂質量の割合が高くなっているので注意しましょう。

 

 

鶏肉

 

鶏肉は牛肉・豚肉と比べると低カロリー・低脂質・高タンパクで、ダイエット時には積極的に取り入れたいお肉といえます。

鶏肉は皮つきと皮なしで脂質量の割合が大きく異なります。

 

<鶏肉の皮つき・皮なしの脂質量(g)>

  脂質(g)
鶏もも肉・皮つき 14.2g
鶏もも肉・皮なし 5.0g

 

同じ鶏ももでも皮の有無で脂質量が倍以上異なりますね。

次に、豚肉の部位別のエネルギー量をみていきましょう。

 

<鶏肉の部位別エネルギー量(kcal/100g)>

鶏肉の部位 エネルギー(kcal)
ささ身 105kcal
胸・皮なし 116kcal
もも・皮なし 127kcal
もも・皮つき 204kcal 
胸・皮つき 145kcal
手羽先・皮つき 226kcal

 

鶏肉の部位別では「ささ身<胸・皮なし<もも・皮なし<皮つき肉」の順に脂質が多くなります。牛肉や豚肉と比べると鶏肉は断然ヘルシーです。中でも「ささ身」は群を抜いていますね。

 

POINT

・お肉の種類で選ぶなら、「鶏肉」がヘルシー

・霜降り肉、脂身、皮がついているとエネルギー・脂質ともに高くなる

・牛肉では和牛や国産牛よりも輸入牛の方が脂質が少ない

・部位別 牛肉では ヒレ・もも

      豚肉では ヒレ・もも

      鶏肉では ささ身・胸(皮なし) がお勧め

 

お肉といっても種類や品種、部位ごとに特徴があります。賢く食材を選んで、ダイエットを成功させましょう。

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

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