食欲を抑える「痩せホルモン」とは?ダイエット成功への鍵

2020.02.13

ダイエット
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ダイエット中になくなればいいのに!と思う「食欲」

食欲がコントロールできれば、ダイエットも順調に進みそうですよね。

食欲はホルモンの働きによって亢進・抑制されています。このホルモンのはたらきをコントロールすることができれば、食べ過ぎを防止できるかもしれません。では、食欲の中枢を司るのは、一体どのようなホルモンなのでしょうか。

 

痩せホルモンの「レプチン」

 

満腹を感じる満腹中枢は、「レプチン」というホルモンの影響を受けています。ギリシャ語で「痩せる」を意味する言葉です。レプチンは、脳にある食欲を司る視床下部に作用し満腹中枢を刺激することで食欲を抑制します。

このレプチン、どこからでているかというと「脂肪細胞」から分泌されています。

体脂肪の増加により、レプチンは増加し、視床下部の摂食中枢に働いて、満腹感を感じさせることで食欲を抑制します。また、エネルギー代謝を亢進させ、体脂肪を減少させ、体重を適正に保つはたらきもあります。

逆に、体脂肪の減少に伴いレプチンは減少し、食欲が盛んになります。

 

しかし、ここで矛盾が生じます。肥満の方は体脂肪が多いため、レプチンも増加して、食欲が抑えられるのではないだろうか。でも、肥満の方って山盛り食べている人が多いような気も・・・

それは、一体なぜなのでしょうか。

 

これは糖尿病の方にみられる「インスリンはしっかり分泌されているのに、血糖値がさがらない」というインスリン抵抗性と同じことで、「レプチンはしっかり分泌されているのに効きにくい」という『レプチン抵抗性』の状態になっているからなのです。

食べても、食べても満腹感が得られないという方は「レプチン抵抗性」の状態かもしれません。

 

レプチンがよく効くようにするには

 

非常に複雑なメカニズムですが簡単にいうと、脳内のレプチン受容体が減少・機能しなくなり、レプチンのシグナルが伝わっていないというメカニズムが考えられています。それではレプチンがよく効くようにするには、どのようにすれば良いのでしょうか。

解明されていないため、諸説ありますが紹介します。

 

・ゆっくり食べる

レプチンがより多く分泌されるのは食後20分が経過してからといわれています。20分以上かけて時間をかけて食べることで、満腹中枢をレプチンが刺激し、食べ過ぎを抑制します。

 

・しっかり睡眠をとる

睡眠不足はレプチンの分泌が減り、「グレリン」という食欲を増進させるホルモンを増加させることが分かっています。しっかり睡眠をとることでレプチンを分泌させましょう。規則正しい生活をすることは食欲をコントロールすることにも繋がります。

 

ゆっくり食べる、よく寝る、規則正しく生活する。当たり前のようなことですが、とても大切なことというのがお分かりいただけましたでしょうか。

食べ過ぎている場合は食事制限ももちろん大切ですが、食欲をコントロールする「ホルモン」についても理解することで、ダイエット成功に一歩近づくかもしれません。

 

ダイエットを始めたい方に

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

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