胆石症になりやすい人の7つの習慣・特徴
2021.02.03
胆石症とは、その名の通り胆のうや胆管に「石」が生じてしまう病気です。今回はこの胆石症になりやすい人の食習慣や特徴を紹介します。
胆石症になる原因
胆石症の炎症が起こる「胆のう」や「胆管」
どんな役割をする臓器か知っていますか?胆のうは肝臓でつくられた「胆汁」という脂肪分の消化に関わる液を溜める役割をします。胆管は、胆汁の通り道のことをいいます。この「胆汁」はコレステロールを原料にして作られており、胆汁中のコレステロールが増加し結晶化することで胆石ができます。なんと胆石症の約6割がコレステロール結石なのです。
胆石症になりやすい人の特徴
胆石の材料となっている「胆汁」はコレステロール等を原料につくられていることからも「脂肪分の多い食事」を摂っている人は胆石が溜まりやすそうですよね。それでは胆石になりやすい生活習慣を紹介します。
1)朝食を食べないなど不規則な食生活な人
食事と食事の間が空きすぎてしまうと、間隔が空いた後の食事で一生懸命胆汁を作らなければなりません。負担がかかってしまうので、1日3食同じくらいの量を規則正しい時間に食べましょう。
2)野菜を食べない人
野菜に含まれる食物繊維はコレステロールの吸着を防止します。特に水溶性食物繊維の多い野菜を食べるようにしましょう。
3)脂肪分の多い食事を食べている人
脂質やコレステロールの多い食事は結石をつくります。ファーストフードや揚げ物、肉、クリーム系の洋菓子などを習慣的によく食べている人は脂質過多になっているかもしれません。
4)脂質異常症や肥満の人
血中のコレステロールや中性脂肪が高い人はそれだけ胆石の材料が体内に多い状態で、胆石ができるリスクが高くなります。
5)食べ過ぎてしまう人
一度に多くの食事を摂ることで、体はその食べ物を一生懸命消化しようとします。その際に脂質の消化に関わる胆汁もたくさん放出されます。胆汁を一度にたくさん放出するということは、胆汁がつまりやすい環境をつくってしまっていることと同じで、胆のうや胆管に負担がかかります。食事はゆっくり、腹八分目にしましょう。
6)お酒を飲みすぎている人
アルコールは胆汁の濃度を濃くしてしまう原因になるため飲みすぎには注意しましょう。
7)女性ホルモンが減少する中年以降の女性
コレステロールは女性ホルモンの材料になります。そのため、ホルモンの作られる量が少なくなることで血中コレステロールが増加し、胆石が作られやすくなります。
このような習慣や特徴のある方は、胆石症発症のリスクが普通の人よりも高いことがいえます。また、既に「無症状胆石」であると言われている場合は、7つの習慣がないか今一度食習慣等を見直してみましょう。