誤嚥リスクが高い食材の特徴
2019.09.06
今回は誤嚥を予防するために、どういった食材が誤嚥につながりやすいのか、その食材と特徴について紹介していきます。
参考記事>>誰でもできる食後の誤嚥予防法
■ 誤嚥しやすい食材の特徴
・硬い食材
歯がない、噛む力が弱い高齢者には繊維が残ったり、硬い食材は非常に食べにくいです。
>>タケノコ、ごぼう、れんこん、タコ、イカ
・口の中でバラバラになりまとまりにくい食材
口の中に食材が散らばり、飲み込むときにひとかたまりにしづらく、飲み込みにくい食材といえます。特に高齢者は唾液の分泌量が少ないため、バラバラしていると口の中でまとまりません。
>>かまぼこ、こんにゃく、ナッツ、チャーハン、刻んである食事
・喉に残りやすい食材
薄い食材や薄く切ってある食材は、喉にはりつきやすく、パサパサしている食材と同様に喉に残りやすく飲み込みにくいといえます。
>>海藻、のり、レタス、薄切りのキュウリ、餅、パン、ゆで卵
・噛んだときに液体がでてくる食材
口の中で水分と固体に分かれることで、噛んだ時に予期せず水分のみがピュッと気道に入ってしまい誤嚥につながる危険があります。
>>みかんなど水分が多い果物、がんもどき、高野豆腐、小籠包
・サラサラした液体
サラサラした液体はとろみがあるものに比べて、のどに落ちていくスピードが速い為、間違って気道に入りやすいです。とろみをつけるなど対応が必要な場合があります。
>>水、お茶、ジュース、味噌汁
なんとなくどのような食材が誤嚥につながりやすいのか分かってきましたか。
簡単にいうと、「ボロボロ」「パサパサ」「ペラペラ」「ベタベタ」「サラサラ」している食材です。
これらの要素が少なく「くっつきにくく、まとまりやすく、やわらかい食材」というのが食べやすい食材といえます。
■ 誤嚥を防ぐ!食べやすい料理Q&A
今回は食べやすいのはどちら?ということで、食べづらい食材の特徴を踏まえて、ぜひ考えてみてください。
Q1、ポテトサラダor 生野菜サラダ
→正解は、ポテトサラダを選びましょう。
生野菜サラダはレタスやキャベツなどペラペラした野菜が多く入っており、喉にはりつきやすいといえます。またきゅうりやコーンなど色々な切り方、厚さの野菜が混在していることが多いですね。そのため、まとまらないため非常に食べにくいといえます。一方、ポテトサラダはポテトがやわらかく、マヨネーズでからめてあるため、まとまりやすく生野菜サラダよりも食べやすい料理といえます。
ただ、しっかりとポテトはつぶしてくださいね。
Q2、鶏そぼろ丼orネギトロ丼
→正解は、ネギトロ丼を選びましょう。
鶏そぼろ丼は、やわらかくてよさそうに見えますが、そぼろがポロポロしており、「口の中でバラバラになりまとまりづらい食材」といえます。一方、ネギトロ丼のネギトロは「まとまっている、やわらかい、べたつかない」など食べやすい食材の要素が揃っています。
ただ、ねぎやのりなどはペラペラしており、喉にはりつきやすいと考えられるため、のせない方が良いでしょう。どうしてもという場合はネギトロ丼の上にふりかけるのではなく、ネギトロに混ぜ込んでしまいましょう。
情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士