下痢や胃腸の調子が悪い時に「消化の良い食事」について

2020.01.07

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なんだか変なものを食べたかもしれない・・・今回は胃腸の調子が悪いとき、特に「下痢」になってしまったときの食事の注意点などをお伝えしたいと思います。

ストレスや風邪、感染症などで、下痢・胃痛・胃もたれなど胃腸の調子が悪くなってしまうことはありませんか?そのような時は「消化に良い食事を」と言われますが、「消化の良い食事」とはどのような食事でしょうか。

 

消化の良い食事とは

 

消化が良い食事とは、簡単にいうと「胃の中に食物が留まっている時間が短い」食事のことです。消化に時間がかかる食べ物はそれだけ、胃腸の負担になるのです。消化の良い食事を摂るためのポイントを紹介します。

 

消化の良い食事1:腸を刺激する食品は控える

 

刺激物は胃酸分泌を促進するので控えましょう。例えば、こしょうや唐辛子などの香辛料、漬物や塩辛など食塩を多く使っている食品、酢の物やかんきつ類など酸っぱい食品、コーヒーや濃い緑茶、炭酸飲料など。

 

 

消化の良い食事2:脂質が少なく、低残渣(繊維が少ない)に

 

3大栄養素である、タンパク質・脂質・炭水化物は腸で消化される順番が異なります。胃腸では炭水化物→タンパク質→脂質の順番で消化されます。この順番からも分かる通り、炭水化物は消化しやすく、脂質は消化しにくいのです。また、これら3大栄養素よりも消化しにくいのが「食物繊維」。そのため、胃腸の調子が悪いときは、繊維・脂質を控えるようにします。

 

 

消化の良い食事3:少量ずつ頻回に食べる

 

 胃の調子がすぐれない時に、一度に多くの食事量を摂ってしまうと消化・吸収が大変。そのため、1回量を少なくすることで、胃腸の負担を軽減します。

 

 

消化の良い食事4:よく噛んでゆっくり食べる

 

特に野菜など繊維の多いものはしっかり噛むことで、胃腸で消化する際の負担を少しでも減らしましょう。

 

 

POINT

・腸を刺激しない消化の良い食事に

・少量ずつ頻回に食べる

・脂質が少なく、低残渣(繊維が少ない)の食事内容とする

・よく噛んでゆっくり食べる

 

 

 

下痢になった時の食事ポイント

 

通常の便の水分量は70~80%といわれていますが、下痢は80%以上の状態をいいます。水分量が増加するため、トイレに行く回数も多くなります。

突然下痢になった場合は、胃腸を安静にすることと保温が大切です。急性の場合は短期間で軽快することが多いため、栄養補給よりも水分補給を心掛けましょう。白湯や薄いお茶、スポーツドリンクを体温程度の温度で少量ずつ飲むと良いでしょう。胃腸を安静にした方が良いため、症状が激しい1日~2日は絶食するのが望ましいでしょう。

慢性的に下痢が続く場合は、低栄養状態になりやすいため、エネルギーやタンパク質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取を心掛けましょう。

 

 

 

消化に良い食事、具体的に何を食べれば良い?

 

それではどのような食品が良いのでしょうか。主食・主菜・副菜ごとに見ていきましょう。

 

<主食>

お水を多めにして炊き上げた軟飯やうどん、パンがお勧めです。そばなどは繊維が多いため、胃腸が弱っているときには不向きです。また、マカロニやパスタなどは脂質が多いため控えましょう。

 

<主菜>

脂質の少ない白身魚、鶏肉のささみや若鶏、赤身の牛肉が良いでしょう。手軽に使えるハムやウインナーは脂質が多いため控えましょう。卵は加熱しすぎると消化が悪いため、半熟程度がお勧めです。また、牛乳や生クリームは下痢を起こしやすいため、乳製品を食べたい場合はヨーグルトや低脂肪乳が良いでしょう。

 

<副菜>

野菜はやわらかく煮る・蒸すなどして使用しましょう。繊維が多い海藻・きのこ類、腸内で発酵しやすいさつまいもなどは控えましょう。

そして、香辛料やアルコール、炭酸飲料、冷たい飲み物などは控えましょう。

 

さて、どうだったでしょうか。胃腸の調子が悪いときは暴飲暴食に気を付け、胃腸を休ませてあげましょう。

 

 

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

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