透析間体重が増えてしまうときの水分管理の工夫

2020.03.10

透析
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水分制限はなぜ必要か

 

人工透析を導入すると、食事療法では水分の制限が新たに加わります。

腎臓の機能が低下すると尿量が少なくなり、最終的には出なくなります。そのため、透析をされている方は飲んだ水分が体にそのまま残る状態です。水分が排泄できず体に溜まると、体が浮腫んだり、血圧が上がったりして、心臓に負担がかかってしまいます。そのため、透析をされている方は水分の制限が必要なのです。

透析をされていない腎臓病の方は、水分制限は不要です。むしろ脱水になると腎機能が低下してしまうおそれがあるため、しっかりと水分摂取しましょう。ただし浮腫みがある場合は水分制限が必要になることがありますので、主治医に確認しましょう。

 

飲水量に関しては各病院やクリニックで、その方にあわせた量の指示が出されるかと思います。

一般的にドライウェイトの増加は、次の透析まで中1日の場合はドライウェイトの3%以内、中2日の場合は5%以内に抑えるようにしましょう。

※ドライウェイト(DW)・・・「体液量が適正であり、透析中の過度な血圧低下をおこすことなく、且つ、長期的にも心血管系への負担が少ない体重」と定義されており、透析治療後に体に貯まっていた水分が除去された状態の体重といえます。

 

 

食事の水分制限のコツ

 

・主食はお粥やごはん以外にパンやお餅もとりいれる

見た目でも分かる通り、お米よりもパンやお餅の方が、水分が少ないです。

 

<主食の水分量>

ご飯(180g):約46.3g

パン(6枚切り1枚):約22.6g

お餅(切り餅1個50g):約22.3g

 

・蒸す>煮る>焼く>炒める>揚げる料理

蒸し料理は水分が多く、揚げ物は水分が少なくなります。透析が導入となると、それまでの食事療法よりもエネルギー量を確保する必要があります。時折、揚げ物なども料理にとりいれていきましょう。

 

・減塩を心掛ける

塩分を多く含む食事は、喉が渇き水分を欲するため減塩食を心掛けましょう。

 

・水分の多い料理や食品に注意

生の野菜や果物は水分が多い傾向にあります。トマト、キュウリ、スイカ、ミカンなどは水分を多く含みます。また、鍋やシチュー、麺料理、カレーなどの料理も水分を多く含みます。習慣的な摂取は控えましょう。

 

・体重計測

毎日体重計測を行うことにより、食べ過ぎたかどうか把握し、しっかりと管理することができます。

 

食物の水分量を抑えることで、体重増加量が抑えられるため、飲水量を増やすことができます。

 

飲料の水分制限のコツ

 

どうしても喉が渇くときや飲みすぎてしまうことがあると思います。そのような時に飲み過ぎないコツや工夫をご紹介します。

 

・1日の目標水分量をペットボトルに入れておく

・ペットボトルを凍らせて溶けた分から少しずつ飲む

・うがいや歯磨きで口の中を湿らせる

・氷を舐める(氷1個:20~30g)

・熱い・冷たい飲み物を飲む

・炭酸水にする

・ストローで飲むようにする

・コップや湯飲みを小さなものに変える

 

一度にごくごく飲めないように工夫すると良いでしょう。

 

また、サウナに行ったり、運動をしたりすることで汗をかくことも有効です。体重をはかり、減った分飲料を飲むことができるようになります。少しでもストレスが少なくなる方法を選んで、上手く管理していきましょう。

 

 

 

情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士

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