殆どの人が捨てている!?ピーマンの栄養豊富なアノ部分
2020.08.13
緑黄色野菜の代表格である「ピーマン」。ビタミン類が特に豊富に含まれています。ちょうど6~9月の今の時期は、新鮮なピーマンが美味しく食べられる旬の時期です。
今回は「ピーマン」の栄養とその栄養を余さず美味しく摂ることができるレシピを紹介します。
実は栄養が豊富なピーマンのアノ部分、捨てているかもしれません。美味しく調理して食べられると良いですよね。
■ ピーマンの栄養とその効能
ピーマンに豊富含まれる栄養成分とその効能についてです。
・ビタミンC
ピーマンには抗酸化作用や美肌効果が期待できるビタミンCが豊富に含まれています。さらにピーマンに含まれるビタミンCは熱に強いのが特徴です。美容ビタミンといわれるビタミンB2を含む卵やきのこ類と一緒に摂ることで美肌や老化防止などの栄養効果がアップ。
・βカロテン
強力な抗酸化作用をもつβカロテン。皮膚や粘膜の健康維持、さらに目が疲れているときにも摂りたい栄養素です。完熟した赤ピーマンは、緑色のピーマンよりもβカロテンが豊富に含まれています。
・ピラジン
ピーマン独特の香りのもととなる成分で、ワタや種の部分により多く含まれています。ワタや種は料理をするときに取り除く部分ではありますが、捨ててしまうのは惜しいくらいにピラジンが豊富です。ピラジンは血液をサラサラにして血栓や血液凝固を防ぐ効果があるといわれています。
■ 新鮮で美味しいピーマンの選び方と賢い保存法
<選び方ポイント>
・切り口が鮮やかな緑色。古いものは切り口が変色している
・肉厚で弾力がある
・つややかで表面がみずみずしい
<保存法>
水気は傷みの原因となるので、しっかりと拭き取り、ビニール袋にいれ、ゆるめに口を閉めて保存することで鮮度を保つことができます。
■ ピーマンの栄養を上手に摂取する方法
・ワタと種は取り除きすぎない
ピーマンに含まれる「ピラジン」という成分はピーマンのワタと種に豊富に含まれています。そのため、取り除きすぎないようにしてピラジンをたくさん摂れるようにしましょう。
・ピーマンは縦切りに
ピーマンの繊維細胞は縦に並んでいるため、乱切りのように横に切るとピーマンの細胞に含まれる苦み成分が流出してしまいます。そのため、細長く縦切りにするのがお勧めです。
■ ピーマンの栄養を余さず摂れるレシピ
ピーマンの栄養を余さず摂ることができるレシピを紹介します。
・丸ごとピーマンのお浸し
【材料】1人分
・ピーマン 3個
・酒 大さじ1
・かつおぶし
・めんつゆ 大さじ2
【作り方】
1、ピーマンに酒を加え、500Wの電子レンジで4~5分、ピーマンがしなっとするまで温める
2、めんつゆをかけ、かつおぶしをまぶせば完成!
・丸ごとピーマンと鶏肉の煮物
【材料】
・ピーマン5個
・鶏もも肉200g
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ2
・しょうゆ 大さじ2
・サラダ油 大さじ1/2
・酒 大さじ2
・水 大さじ3
・白ごま 少々
・白ねぎ 飾り用
【作り方】
1、鶏肉を3~5cm程度に切る。
2、フライパンに油を入れ中火で熱し、鶏肉に火を通す。
3、ピーマンを丸ごとのまま1~2分炒め、酒と水を加える。
4、煮立ったら、その他の調味料を加え、ふたをして弱火で8分程度煮る。
5、ごまをふり、彩りでねぎを盛り付けて完成。
さて、どうだったでしょうか。緑黄色野菜の代表格であるピーマン。やはり栄養がとても豊富です。普段捨ててしまう「種とワタ」にも血液をサラサラにする成分が豊富だったなんて驚きですね。調理方法を工夫すれば、美味しく召し上がれます。ぜひトライしてみてください。
情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士